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トイレの紹介というのも,どんなものかと思い少しだけ躊躇しましたが,なかなか趣(おもむき)のあるトイレなので,紹介することにしました.
カウンターの向かい,マスターの背中と4000枚を越すのLPレコードの棚の間を抜けて奥に行くと,そこにはトイレがあります. トイレの扉にはポスターや漫画家の内田春菊さんからの年賀状が貼り付けてあります. |
今ではそうそうお目にかかれなくなってしまった,古式ゆかしき水洗式トイレです.便器の正面,電球のすぐそばには水を溜める大きなタンクがあります.タンクの右側からは鎖が垂れ下がっています. |
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目を正面に向けると,窓があり,温度計とガマガエルの置物があります.埃が少々積もっています.
温度計の正面にある垂直の棒は,上のタンクから下りてきているパイプです.この中を水が通って,下に落ちていく仕組みです. |
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そして,その少し下にはトイレットペーパーがあります.トイレットペーパーの少し上に,白い紡錘形の取っ手が見えるでしょうか.これが上のタンクからの鎖の先端です.用をたした後は,この取っ手を下にグイと引っ張ることになります.
左の方には何やら貼り紙がしてあります.太字で「トイレットペーパー以外のものはごみ入れに!」.そして細字で「小便は狙いスマセ!」.グッドマンスケジュールと同じ書体です. |
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そして,これが一番肝心.便器です.古くてシミがとれなくなっていますが,きれいに掃除されています.
頭上のタンクからの水がものすごい勢いで流れ込みます.驚きます.洗浄剤入りの青色の水です. 便器の中の水が泡立っていますが,使用直後ではありません.念のため. |
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用をたしたらキチンと手を洗います. |
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そして,いつも気になってしまうのがこの落書き.なぜか対話形式.
「SO-DA」
「グッといかすなこの店は」
これはこれで面白いですが…これ以上落書きが増えないことを望みます. |
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2002年1月より,トイレを展示スペースとする「トイレ個展」が開催されています.開催期間は1ヶ月.毎月違う作家の作品を見ることができます.
左は2002年6月に展示された,足立かおりさんの作品です.トイレに絵や写真が飾られているというのは実にいいものです. |