映画レビュー2016

2017年2月号掲載

鎌田雄一

毎年,恒例の去年私が見て好きだった映画

まず,すごく良かった映画,6本。

グリーン・インフェルノ (米チリ13) イーライロス
ノック・ノック
(米15)
イーライロス
氷の花火 山口小夜子
(日15)
松本貴子
いなべ
(吉本13)
深田晃司
渡り鳥いつ帰る
(東宝55)
久松静児
シアタープノンペン
(カンボジア14)
ソトウォーリーカー

次に,かなり良かった映画16本。

コインロッカーの女 (ハンジュニ) ロケーション (森崎東) サイドカーに犬 (根岸吉太郎) いろはにほへと (中村登) 山河ノスタルジア (ジャジャンクー) ギルダ (チャールズヴィダー) グランドフィナーレ (パオロソレンティーノ) イットフェローズ (デヴィッドロバートミッチェル) いとはん物語 (伊藤大輔) レヴェナント (アレハンドロGイニャリトゥ) 深夜食堂 (松岡錠司) トゥーヤングトゥーダイ (宮藤官九郎) 日本の悪霊 (黒木和雄) リップヴァンウィンクルの花嫁 (岩井俊二) バーバリーコースト,虎鮫 (ともにハワードホークス)

イーライ・ロスは好きだ。今のはやりものを徹底的にコケにして実に痛快。例えば,安全圏からの環境保護,スマホなど SNS,上っつらの DJ,アートアートした芸術オブジェ,これらを恐怖で破壊し笑い飛ばしてくれる。胸がスーッとするわ。

渡り鳥…は永井荷風の原作。高峰秀子が,今までいちども見たことのない最悪にイヤな女で登場。ビックリした。原作と大違い。

原作と大違いといえば,高橋和巳原作の日本の悪霊。主人公の二人が顔も体も,うりふたつって,そんな設定に変えてしまって,しかも岡林と早川が,うたいまくるって,そんな映画にしちゃっていいんでしょうか?いいんです。映画だもの。


グッドマン映画レビュー
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