年末映画レヴュー2017

2018年2月号掲載

文責 鎌田雄一

毎年恒例の去年見て良かった映画,発表。

すごく良かった映画,ベストシックス。

オーケストラ! (仏09) ラデュ・ミヘイレアニュ
カフェ・ソサエティ
(米16)
ウディ・アレン
弁護人
(韓13)
ヤン・ウソク
呪いの血
(米46)
ルイス・マイルストン
映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ
(日17)
石井裕也
無法松の一生
(大映65)
三隅研次

かなり良かった映画,24本。

網に囚われた男(キム ギドク) アスファルト(サミュエル ベンシュトリ) 華麗なるリベンジ(イ イルヒョン) ハドソン川の奇跡(C・イーストウッド) セトウツミ(大森立嗣) NEON DEMON(ニコラス ウィンディング レフン) 手紙は憶えている(アトム エゴヤン) マダム・フローレンス!夢見るふたり(スティーブン フリアーズ) 慕情の人(丸山誠治) ガーディアンズ オブ ギャラクシー リミックス(ジェームズ ガン) エイミーエイミーエイミー(ジャド アバトー) はじまりへの旅(マット ロス) 約束の地メンフィス(マーティン ショア) 喜劇 “夫”売ります!!(瀬川昌治) ディストピア・パンドラの少女(コーム マッカーシー) パターソン(ジム ジャームッシュ) DARK STAR H.R.ギーガーの世界(ベリンダ サリン) プロデューサーズ(後閑広) ソウル ステイション(アニメ)(ヨン サンホ) パンドラ(and the Flying Dutchman)(アルバート ルートイン) 秘女郎責め地獄(田中登) ある決闘セントヘレナの掟(キーランダーシースミス) 惜春(中村登) 血を吸う粘土(梅沢壮一)

ウディ・アレンのカフェ・ソサエティ,嫌いな人も多いようですが私は大好きでした。男と女二人の三角関係というより,女と男二人の三角関係の映画と して見ました。

無法松の一生は,勝新太郎版。意外な,しおらしい真面目演技に,三隅研次の演出も最高。

意外といえば,この中には入れなかったんですが,ジャン・ピエール・メルヴィルの '61年作品モラン神父のジャン=ポール・ベルモンドが超マジメな役でビックリ。いつもは,お調子ものですぐ女に手を出すケーハクな彼のイメージですが, モラン神父は女にいいよられても,絶対よろめきません。ハラハラしました。あんな役も,やってたんだ。

去年最後に見た血を吸う粘土。彫刻用の粘土が美術予備校の生徒を襲う,おそろしい映画で,すごく楽しいのですが,その前に,生徒どうしの大学合格合 戦の,やりとりがそれだけを映画にしてもいいんじゃないか,くらいコワく(れ)て面白かった。フー。


グッドマン年末映画レヴュー
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